フリーランスのXと個人サイトのつなぎ方。発信が依頼にならないとき、見直す3つの受け渡し
Xで発信を続けているのに依頼が来ないときは、投稿の中身より先に、Xから個人サイトへ渡す部分を見直すほうが早く片づきます。Xは見つけてもらう場所、サイトは確かめて連絡する場所と役割を分けると、直す箇所が「プロフィール」「固定した投稿」「サイトに着いた直後」の3つに絞れます。フリーランス協会の「フリーランス白書2026」(調査2025年11月、集計対象1,426名・複数回答)では、仕事の見つけ方として「自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など)」を挙げた人が32.9%でした。SNSだけの数字ではありませんが、広告宣伝活動を仕事の見つけ方の1つにしている人は、およそ3人に1人です。
1. Xと個人サイトは、何を分け合うのか
Xは「見つけてもらう」ことと「人柄や考え方を知ってもらう」ことに向き、個人サイトは「実績・料金・進め方を見てもらう」ことと「連絡を受ける」ことに向きます。発注する側が依頼の前に知りたいことを並べると、どちらで渡すのが向いているかが分かれます(筆者の整理です)。
| 発注者が知りたいこと | Xで渡す | 個人サイトで渡す |
|---|---|---|
| 何をしている人か | 一言で伝える(プロフィール) | 提供する仕事を一覧にして説明する |
| 実績 | 一部を投稿で見せる | まとまった形で、役割と成果を添えて載せる |
| 料金・条件 | 向きにくい(投稿は流れる) | 目安や決め方を置く |
| 進め方・納期 | 日々の投稿で伝わる部分がある | 依頼から納品までの流れを書く |
| 人柄・考え方 | 向いている | 自己紹介ページで補う |
| 連絡手段 | DMは使えるが、条件が見えない | 問い合わせフォームで必要事項をそろえて受ける |
「料金・条件」と「連絡手段」は、Xだけでは渡しにくい項目です。投稿は時間がたつと流れ、探しにくくなる傾向があります。DMも、依頼の条件がそろわないまま始まることがあります。料金や条件は依頼の前に知りたい項目なので、サイトに置く理由があります。
@SOHOの「フリーランスのX営業術」(2026年3月18日公開、6月25日更新)も、プロフィールを名刺にたとえ、Xは中長期の種まきなので、クラウドソーシングなど別の入口と並行するのが現実的だとしています。同じ記事にある「提案の受注率が1.8倍」などの数字は著者の経験で、調査データではないため、本稿では使いません。
2. 発信が依頼にならないとき、どこで止まっているのか
止まりやすいのは、プロフィールのリンク、固定した投稿、サイトに着いた直後の3か所です。どれも「Xで見た人が次に何を見るか」を一歩ずつたどると見つかります。
プロフィールから、サイトへ出られるか
Xのプロフィール文は160文字までで、@SOHOは名前に専門キーワードを入れ、自己紹介と実績を短くまとめ、固定ポストまで含めて「名刺」として整えるよう説明しています。ここでの確認点は、サイトのURLがプロフィールに入っているかと、リンク先が何のページかが一言で分かるかです。URLだけが置いてあり、何のサイトか分からない状態では、押す理由が生まれません。「ライター 実績と依頼の流れはこちら」のように、押した先で得られるものを書き添えます。
固定した投稿が、サイトの入口になっているか
@SOHOは、固定ポストをプロフィールに訪れた人が最初に目にする投稿として整えるよう勧めています。ここに、何を請け負っているか、どんな依頼が多いか、詳しい実績と連絡先はサイトにあること、を置くと、投稿を遡らなくても入口にたどり着けます。逆に、固定したのが半年前の雑談のままだと、せっかくプロフィールから来た人が行き先を失います。
サイトに着いた直後に、Xで見た印象と続いているか
Xで知った人は、サイトで「Xの印象と同じ人か」を確かめます。Xでは親しみやすい文体なのにサイトが固い、あるいはXで強調している得意分野がサイトの最初に出てこない、という食い違いは、離れる理由になりえます。サイトのトップに、Xのプロフィールと同じ言葉で専門分野を書く、Xの固定した投稿とサイトの「提供する仕事」を同じ順番にそろえる、といった整え方があります。@SOHOのポートフォリオサイトの解説(2026年5月20日公開、6月22日更新)も、SNSのプロフィール欄にホームページのURLを記載するよう勧めています。サイトからXへのリンクを置いて行き来できるようにするのは、筆者の提案です。
3. 先にXか、先にサイトか。状況で決める
Xにすでに反応がある人は、サイトを先に置きます。発信もサイトもこれからの人も、先にサイトの内容を決めておくと、あとから発信の効果を受け止められます。順番は、今の状況で次のように分かれます。
| 今の状況 | 先にやること | 理由 |
|---|---|---|
| Xで反応(いいねやDM)がある。サイトがない | サイトを置く | 反応した人が実績・条件・連絡先を見る行き先が要る |
| サイトはあるが、Xを始めていない | 紹介・既存取引先からの流入を確認してから、Xを足す | Xは中長期の入口で、成果まで時間がかかる(@SOHO) |
| Xもサイトもこれから | サイトで受ける内容を決める → Xのプロフィールと固定した投稿を合わせて作る | 発信の内容とサイトの内容が食い違わない |
| 紹介だけで足りている | 入口を足す時期を決める | 立ち上がりまでの間、収入が落ちるおそれがある |
サイトが要るかどうかそのものは、「フリーランスにホームページは必要か」で、紹介で仕事が回っている人にもサイトが要るのか、まだ要らない人はどんな人かを扱っています。サイトに何を載せるかは、職種別の「デザイナーのポートフォリオサイト」「ライターのポートフォリオサイト」「エンジニアのポートフォリオサイト」で、発注者が確かめる4点を挙げています。
4. 発信を続けられるか。任せる範囲の見積もり方
続けられるかどうかは、1か月に何時間を発信に充てられるかに左右されます。Xの運用は、企画、文面づくり、投稿、反応への返信、振り返りの5つの作業に分かれます。案件が詰まっている時期は、受注した仕事が優先になり、投稿が止まりがちです。投稿が止まったアカウントは、プロフィールから来た人に「今も活動しているか」と疑問を持たれることがあります。
自分で続ける場合も、任せる場合も、先に決めておく項目は同じです。
| 決めること | 自分で持つ部分 | 任せるときに渡す部分 |
|---|---|---|
| 何を発信するか(テーマ) | 専門分野と、伝えたい考え方 | 方針の共有と、投稿案への確認 |
| 投稿の文面 | 専門知識が必要な内容の確認 | 文面づくりと投稿の作業 |
| 反応への返信・DM | 依頼につながる連絡への最終判断 | 対応できる範囲は相談で決める |
| 振り返り | 受けたい仕事とのずれの確認 | 範囲は相談で決める |
任せても、専門知識の正しさや、受ける仕事の判断は本人の側に残ります。守秘義務のある案件の話題や、取引先の名前を出せない実績は、投稿してよいかを本人が確認する必要があります。「フリーランスが実績を載せられないとき」にまとめた考え方は、Xの投稿にもそのまま当てはまります。
発信を任せる場合の費用も、先に見ておく項目です。運用を外に出す場合は、月に何本投稿するか、どのSNSを対象にするか、解約の条件はどうなっているかを契約前に確かめることになります。
5. Freelance Growthでは、どこまで受け持つのか
Freelance Growthは、個人サイトの制作・保守を月額で担い、プランによってXまたはInstagramの運用も担います。2026年10月26日時点の公式サイトの表記では、価格はすべて税別、初期サイト制作費は全プラン0円、最低契約期間は6ヶ月です。
月額9,800円のSTARTERは、個人サイト1ページの制作と基本保守で、SNS運用は含まれません。SNS運用を含むのは、月額39,800円のSNS GROWTH(月20本)、月額49,800円のSNS PRO(毎日1投稿・月30本)、月額99,800円のMARKETING PROです。SNS運用の対象はXとInstagramのどちらか1つで、どちらにするかは業種に合わせて提案されます。Xを選べるとは限らない点は、相談の最初に確かめる項目になります。MARKETING PROは、毎日1投稿に加えてGoogle検索広告の初期設定・運用・改善を含み、広告の出稿費は月額とは別にかかります。STARTERでページを増やす場合は、1ページあたり月額2,000円のオプションです。
案件の獲得や問い合わせ件数を保証するサービスではありません。Xから個人サイトへ、サイトから問い合わせへ、と進む導線を整える部分は担いますが、依頼をいくつ取れるかは約束できません。解約などの詳しい条件は、相談時に案内されます。掲載する素材は、利用者が用意します。
よくある質問
サイトを作らず、Xだけで依頼を受けるのは難しいのか。
不可能ではありませんが、条件や実績を確かめる場所がXの中だけになります。DMでの依頼は条件がそろわないまま始まりやすく、投稿は流れて探しにくくなります。依頼を受けたあとのやり取りを減らしたいなら、料金の目安や進め方をサイトに置いて、Xからはそこへ案内する形が向いています。
Instagramの場合も、考え方は同じか。
考え方は同じです。プロフィールからサイトへ出られるか、ピン留めした投稿(またはハイライト)が入口になっているか、サイトに着いた直後に印象が続いているか、の3点を同じ順で見直せます。筆者の見方では、デザイナーなど作品を見せる職種はInstagramのほうが向く場合もあります。
フォロワーが少なくても、サイトとつなぐ意味はあるのか。
あります。フォロワー数が少なくても、紹介された人が名前を調べてXにたどり着くことがあるためです。そのときプロフィールからサイトに出られれば、確認の手間が減ります。数を増やす前に、受け渡しの3か所を整えるほうが、少ない見込み客を取りこぼしにくくなります。
守秘義務のある案件の話題は、Xに書いてよいのか。
契約書や取引先に確認がとれたもの以外は、書かないのが基本です。書いてよい範囲は契約ごとに違うため、迷うときは取引先に尋ねます。社名を出せない実績は、数字や役割を伏せて見せる方法があります。
まとめ
Xで発信しても依頼が来ないときは、プロフィール、固定した投稿、サイトに着いた直後の3か所を、Xで見た人の目線でたどり直すと止まっている場所が見つかります。Xは見つけてもらう場所、サイトは確かめて連絡する場所と分けると、料金・条件・連絡手段をサイトに置く理由がはっきりします。発信を続ける時間が取れないときは、Xの運用を個人サイトの制作・保守とあわせて月額で任せる選択肢があります。
Xとつながる個人サイトから相談したい方へ
職種と活動状況をフォームに書いて送れます。初期サイト制作費0円、月額9,800円(税別)から、最低契約期間は6ヶ月です。
- 相談・お見積もりは無料です
- 初期サイト制作費0円の月額制
- SNS運用・Google検索広告もまとめて相談できます
出典
- 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会『フリーランス白書2026』(調査2025年11月、集計対象1,426名。p.9)
- @SOHO編集部「フリーランスのX営業術」(2026年3月18日公開・6月25日更新)
- @SOHO編集部「フリーランス ホームページ」(2026年5月20日公開・6月22日更新)
- Freelance Growth 公式サイト(料金プラン・ご利用の流れ、2026年10月26日確認)