Freelance Growthコラム
案件獲得

紹介とエージェントだけに頼らないために。フリーランスが入口を足す順番と、個人サイトの受け持ち

公開 2026.10.26更新 2026.10.26文:Freelance Growth編集部

フリーランスの案件の入口は、紹介やエージェントを止めて置き換えるものではなく、自分で動かせる入口を1本足すものです。フリーランス協会の「フリーランス白書2026」(調査2025年11月、回答1,426名)をもとに、経路ごとに「使った人のうち、最も収入が得られた仕事の経路がそれだった人」の割合を筆者が計算すると、過去・現在の取引先が50.2%、人脈(知人の紹介含む)が47.3%、自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌などを含む)が45.2%、エージェントサービスが29.3%でした。自分自身の広告宣伝活動を使っている人は32.9%と少ないものの、使った人のうち最も収入が得られた経路になった割合は、取引先や人脈に近い水準でした。ただし、広告宣伝に取り組む人がもともと案件を取りやすい人だった可能性もあり、優劣を示す数字ではありません。

Freelance Growthは、フリーランス・副業の方向けに、個人サイトの制作・保守を月額で任せられ、プランによってはSNS運用やGoogle検索広告の運用まで任せられるサービスです。初期サイト制作費は0円、月額9,800円(税別)から、最低契約期間は6ヶ月です。申し込みの前に、無料相談フォームで職種と活動状況を伝えられます。紹介やエージェント以外の入口を、個人サイトで持ちたい方へ

1. 入口が1本に偏ると、何が困るのか

困るのは、その入口が止まったときに、替わりの入口がないことです。白書2026では、仕事の見つけ方(複数回答)の1位が人脈(知人の紹介含む)で68.3%、2位が過去・現在の取引先で58.3%でした。人脈(紹介)は、声がかかるのを待つ入口です。取引先も、こちらから再提案しなければ、待つ入口になりやすくなります。

@SOHOの紹介営業の解説(2026年6月5日更新)も、紹介に100%依存するのは危険だと述べています。理由は、紹介元の事情で紹介が突然途切れうるからで、対策には複数の集客チャネルを持つことが挙げられています。

白書2026の数字から、使った人のうち、最も収入が得られた仕事の経路になった割合を並べると、次のとおりです。

経路使った人(複数回答)最も収入が得られた仕事の経路とした人使った人のうち(筆者計算)
過去・現在の取引先58.3%(832人)29.3%(418人)50.2%
人脈(知人の紹介含む)68.3%(974人)32.3%(461人)47.3%
自分自身の広告宣伝活動32.9%(469人)14.9%(212人)45.2%
クラウドソーシング21.2%(303人)6.9%(99人)32.7%
求人広告19.2%(274人)5.8%(83人)30.3%
エージェントサービス26.6%(379人)7.8%(111人)29.3%

(出典:フリーランス協会「フリーランス白書2026」p.9、調査2025年11月、n=1,426。右端は「最も収入が得られた仕事の人数÷使った人数」を筆者が計算。最も収入が得られた仕事の経路を選んだ人は、複数回答でもその経路を選んでいる、という前提を置いた目安です。設問が別のため、白書が両者の対応を示しているわけではありません。)

この表は、経路の優劣を示すものではありません。自分で発信する人は、もともと案件を取りやすい人だった可能性があり、発信が収入を生んだとは言い切れないためです。表から読めるのは、自分自身の広告宣伝活動は、使う人が3割台にとどまる一方で、使った人の中では、最も収入が得られた経路になった割合が取引先・人脈に近い、という点です。

2. 入口ごとに、自分で動かせることは何か

自分で量とタイミングを動かせるのは、取引先への再提案と自分の発信です。紹介とエージェントは、相手の事情や契約の条件に左右されます。

入口自分で動かせること相手や契約で決まること
過去・現在の取引先受けられる仕事の幅を伝える、新しい相談を持ちかける相手の予算と時期
人脈(紹介)今の稼働状況と、紹介してよい仕事を共有する紹介が出るかどうか、その時期
エージェント登録、プロフィールの更新、応募案件の有無、マージン、契約終了後の直接取引の扱い
自分の発信(サイト・SNSなど)載せる内容、更新、問い合わせの受け方見つけてもらうまでの期間

エージェントのマージンは、解説サイトによって数字に幅があります。@SOHO(2026年8月3日更新)は発注額の10〜30%、中心は15〜20%とし、coeteco(2026年8月5日更新、PRを含む記事)は20〜30%程度としています。マージンを公開しているエージェントも、公開していないエージェントもあるため、数字は目安にとどめ、使うサービスの契約で確かめることになります。

3. 入口を足す順番は、どう決めるのか

筆者の提案は、費用と時間が小さく、収入に近いものから足す順番です。取引先、紹介、自分の入口の順に動き、最後の自分の入口は、ほかの2つが回っているうちに始めます。

  1. 取引先に、受けられる仕事の幅を一度伝える。 白書2026では、取引先を使った人のうち50.2%が、それを最も収入が得られた仕事の経路にしていました。今の仕事の隣にある業務や、稼働に空きが出る時期を、メッセージ1通で伝えられます。
  2. 紹介してくれた人や仕事仲間に、今の稼働状況と受けられる仕事を共有する。 紹介は、相手が誰かに頼まれたときに思い出してもらえるかが分かれ目になると、筆者は見ています。「どんな依頼なら受けるか」を一言で言える形にして渡します。
  3. 自分の入口(サイトと発信)を置く。 @SOHOの直営業の解説(2026年6月22日更新)には、発信を入口にした営業は立ち上げに半年〜1年かかるのが当たり前、という記述があります。期間は人や職種で変わりますが、立ち上がりが遅いため、収入が止まってから始めるのでは間に合いません。

ヒアリングで、実績が少ない場合も見せ方を一緒に整理します。Freelance Growthの個人サイトは、実績・ポートフォリオ、提供サービスと料金の紹介、問い合わせフォーム、スマートフォン対応を備えています。初期サイト制作費0円、月額9,800円(税別)から、最低契約期間は6ヶ月です。入口を足す前に、載せる実績の見せ方から相談したい方へ

4. エージェントを使っている人は、足す前に何を確かめるのか

確かめるのは、契約終了後の直接取引の制限、副業・再委託の扱い、実績をサイトに載せてよいか、の3点です。@SOHO(2026年8月3日更新)は、多くのエージェント契約に、契約終了後の一定期間(6〜24か月が一般的とされる)、稼働者と発注者の直接契約を禁じる条項があるとし、違約金の額も契約前に確認するよう促しています。実際の条項はサービスごとに違うため、手元の契約書か規約で、条項の有無、期間、違約金の額を読む作業になります。

確かめること見る場所理由
契約終了後の直接取引の制限契約書・利用規約期間と違約金の有無で、エージェント経由の発注者に自分の入口を伝えてよい範囲が変わる
副業・再委託の扱い契約書・利用規約自分の入口から来た仕事を、別の契約で受けられるかに関わる
実績の公開範囲契約書・守秘の条項、発注者への確認サイトに社名や成果物を載せられるかが決まる

直接取引の禁止条項が見当たらなくても、副業・再委託と守秘の条項を読んでから足すと、違約金や守秘義務の違反を避けられます。社名を出せない実績の見せ方は、「フリーランスが実績を載せられないとき」で詳しく扱っています。

5. 自分の入口に、個人サイトは何を受け持つのか

個人サイトが受け持つのは、紹介、取引先、発信のどこから来た人にも、実績の役割、進め方、条件、連絡手段を渡す最後の確認です。サイトだけで案件が来るわけではありません。紹介された相手も、取引先の別の部署の人も、発信を見た人も、問い合わせの前に名前を調べてから連絡する発注者がいます。

そのとき、紹介者の説明とサイトの内容がそろっていると、相手は迷いません。サイトに置く中身は、職種によって順番が変わります。デザイナーは「デザイナーのポートフォリオサイト」、ライターは「ライターのポートフォリオサイト」、エンジニアは「エンジニアのポートフォリオサイト」で、発注者が確かめる4点と載せ方を扱っています。そもそもサイトが要るのかは、「フリーランスにホームページは必要か」にまとめています。

6. 入口の更新を、サイトの月額で任せるには

個人サイトの制作・保守を月額で任せ、サイトの更新の手間を自分の作業から減らす持ち方があります。入口は、置いたあとに更新が止まると、載っている情報が古くなり、確認の材料として弱くなります。案件が詰まっている時期は後回しになりがちな作業のため、任せる範囲を先に決めると、手が止まりにくくなります。

Freelance Growthは、2026年10月26日時点の公式サイトの表記で、すべて税別、初期サイト制作費は全プラン0円、最低契約期間は6ヶ月です。月額9,800円のSTARTERは、個人サイト1ページの制作と基本保守です。STARTERでページを増やす場合は、1ページあたり月額2,000円のオプションになります。SNS運用を含むプランは、月額39,800円(月20本)、49,800円(毎日1投稿・月30本)で、Google検索広告の初期設定・運用・改善を含む月額99,800円のプランもあります。広告の出稿費は月額とは別にかかります。案件の獲得や問い合わせ件数は保証するサービスではありません。解約などの詳しい条件は、相談時に案内されます。

ヒアリングでは、得意分野や実績、これから増やしたい案件を聞き、合ったプランと進め方を提案します。載せる実績がまだ少ない場合も、制作物や経験をもとに見せ方を一緒に整理します。掲載する素材は、ご自身で用意していただきます。

よくある質問

エージェントは、やめたほうがよいのか。

一律にやめる必要はありません。白書2026では、エージェントを使った人のうち29.3%が、それを最も収入が得られた仕事の経路にしていました(筆者計算)。自分の入口を足すときは、契約の直接取引の制限などを先に読みます。

紹介が来ているうちは、何も始めなくてよいのか。

紹介が来ているうちに始めるほうが、立ち上がりの期間を埋められます。発信を入口にした営業は半年〜1年かかるとする解説もあり、紹介が止まってから始めると、その間の収入に穴が空きます。

サイトとSNSは、どちらを先に作るのか。

筆者はサイトを先にすると考えます。SNSで知った人が次に確かめる場所は、サイトになることが多いためです。ただし、すでに発信で反応がある人は、SNSを続けながらサイトを足す順番でも問題ありません。

副業でも、個人サイトを持てるのか。

持てます。ただし、勤務先の就業規則で副業が認められているかの確認が先です。Freelance Growthは、副業として活動中の方や、これから独立を考えている方も相談できると案内しています。

まとめ

自分で動かせる入口を1本足すと、紹介やエージェントのどれかが止まっても収入が途切れにくくなります。順番は取引先、紹介、自分の入口の順で、最後の入口をほかが回っているうちに始めると、立ち上がりの半年〜1年が収入の空白になりません。エージェントを使っている人は、契約終了後の直接取引の制限、副業・再委託の扱い、実績の公開範囲を先に読むと、契約に反する掲載や受注を避けられます。個人サイトは、どの入口から来た人にも最後の確認を渡す場所で、更新を任せたい場合は、月額で制作・保守を任せる方法があります。

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