Freelance Growthコラム
個人サイト・ポートフォリオ

フリーランスのホームページに料金は載せるべきか。載せ方の4つの形と、載せないときの書き方

公開 2026.10.27更新 2026.10.27文:Freelance Growth編集部

個人サイトに料金を載せるかどうかは、「載せる」「載せない」の二択ではなく、どこまで・どんな形で載せるかを決める問題です。載せないと、依頼する側は問い合わせる前に比べる材料を失います。載せすぎると、条件の違う案件にも同じ金額を当てはめられます。

この記事では、ユーザビリティ調査で知られるNielsen Norman Group(NN/g)の見解と、フリーランス法の取引条件の明示を手がかりに、料金の載せ方を4つの形に分け、「〜円から」と書くときに添える内容と、載せないときの代わりの書き方までを整理します。NN/gの見解は企業向けサイトを対象にした古いもので、個人への依頼に当てはまるかは別に考える必要があります。

Freelance Growthは、フリーランス・副業の方向けに、個人サイトの制作・保守を月額で任せられ、プランによってはXまたはInstagramの運用などの集客も任せられるサービスです。サイト制作・保守は初期サイト制作費0円、月額9,800円(税別)から。最低契約期間は6ヶ月です。申し込みの前に、相談フォームで職種と活動状況を伝えられます。料金や条件を、個人サイトの1ページにまとめたい方へ

1. 依頼する側は、料金をいつ、何のために見るのか

依頼する側が料金を見るのは、問い合わせの前に、頼める範囲かどうかを絞るためです。NN/gは2013年12月の記事で、企業の利用者はオンラインで最も必要とする情報として価格を挙げているのに、多くの企業向けサイトが価格を載せていないと指摘しています。同じ記事は、利用者が価格のないサイトを離れて競合のサイトへ移る様子が、ユーザビリティ調査で見られたとしています。

価格は、予算に合うかを確かめる判断や、候補を比べる判断に使われると考えられます。NN/gは、正確な金額でなくても、おおよその数字が役に立つとしています。最初に見る数サイトで製品情報が充実して見えたものが、候補に残りやすいという説明もあります。

ただし、この記事内には調査の人数や割合の記載が見当たりません。対象も企業の購買で、個人に仕事を頼む場面とは違います。フリーランスの個人サイトにそのまま当てはまると言い切れる材料は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。「見る人が多い情報の一つ」という程度に受け取るのが妥当です。

2. 料金を載せない理由は、どこまで本当なのか

載せない理由として挙がりやすいのは、競合に知られたくない、客によって金額が違う、金額が変わる、案件ごとに内容が違う、の4つです。NN/gは同じ記事で、この4つをほとんどの場合で正当な理由だとしながら、結局は言い訳だと書いています。価格を隠す姿勢が、扱いにくい会社という印象に広がることがある、という説明(ハロー効果)も付いています。

フリーランスの場合は、4つのうち「案件ごとに内容が違う」が実態に近いはずです。単位は決められても、修正の回数、素材の有無、納期で金額が動きます。

この事情を、そのまま「応相談」の一語で済ませると、読む側には何も渡りません。NN/gは、正確な価格が出せないときの出し方として、サンプルの価格、価格の幅、代表的なケースの価格を挙げています。次の章で、これにフリーランスの実情を加えた4つの形を見ます。

3. 料金の載せ方には、どんな形があるのか

載せ方は、固定の金額を出す形、幅で出す形、代表例で出す形、金額は出さず条件を出す形の4つに分けられます。最初の3つはNN/gの挙げる出し方に当たり、4つめは筆者が加えたものです。

載せ方書き方の例向く仕事気をつけること
固定の料金「記事1本 〇円(〇文字まで)」内容が決まっている仕事含む範囲と、含まない範囲を並べて書く
幅で出す「〇万円〜〇万円」内容で金額が動く仕事幅が広いと意味がなくなる。何で上下するかを書く
代表例で出す「こういう依頼なら、この金額でした」案件の差が大きい仕事古い例を残さない。条件も一緒に書く
金額は出さず条件を出す「見積もりに必要な情報はこの5つ」毎回オーダーメイドの仕事返信までの日数と進め方を書く

代表例は、NN/gが2006年4月の記事で勧めている形です。同じ記事は、調査の被験者1人が配送会社を乗り換える場面で2社のサイトを見た例を紹介しています。重量や寸法を入れて計算する料金計算ツールは複雑で、よくある荷物の価格を並べた簡単な表のほうが費用感をつかみやすかった、という内容です。調べ始めの段階では、細かい金額より、桁と水準が分かれば足りる、という説明です。1人の事例なので、傾向として読んでください。

フリーランスなら、「LP1本、ワイヤーあり、修正2回、納期3週間の場合」のように条件を付けた代表例を2〜3件並べる形になります。1件ごとに条件が書いてあれば、読む側は自分の依頼をどの例に近いか照らせます。

パッケージにまとめる方法もあります。@SOHO編集部の記事(2026年2月公開、8月更新)は、パッケージにすると何が含まれるかが一目で分かり、価格の妥当性を感じてもらいやすいと書いています。これは記事の見解で、数字の裏付けは示されていません(記事内の数値例には計算が合わない箇所があるため、数字は参考にしていません)。

ヒアリングで、得意分野や実績などをお聞きします。Freelance Growthの個人サイトは、実績・ポートフォリオ、提供サービスと料金の紹介、問い合わせフォームをまとめた1サイトです。初期サイト制作費0円、月額9,800円(税別)から、最低契約期間は6ヶ月です。案件の獲得や問い合わせ件数は保証しません。料金の見せ方を決めるところから相談したい方へ

4. 「〜円から」と書くとき、何を添えるのか

「〜円から」と書くときは、その金額で何が含まれるか、何で上がるか、いつ時点の金額かを添えます。下限の金額だけを大きく出すと、読む側は最安の水準で依頼できると受け取り、実際の見積もりとの間で読み違いが生じます。

添える内容は、次の4つです。

  • その金額に含まれる作業と、含まれない作業(修正回数、素材の用意、納品形式など)
  • 金額が上がる条件(ページ数、納期の短さ、素材の量など)
  • 税別か税込か
  • いつ時点の金額か(更新日)

Freelance Growthの公式サイトは、この書き方の一例です。料金プランの注記に「すべて税別」「最低契約期間は6ヶ月」と書き、STARTERでページを増やすときは1ページあたり月額2,000円(税別)のオプションになると載せています。広告の出稿費は月額とは別、案件の獲得や問い合わせ件数は保証しない、という注記も付いています(2026年10月26日確認)。含むもの、別にかかるもの、約束しないことを分けて書く形です。

5. 金額を載せないとき、代わりに何を書くのか

金額を載せないなら、見積もりに必要な情報と、その後の進め方を書きます。毎回内容が違う仕事で、幅を出すと意味が薄くなる場合は、載せない選択にも筋が通ります。ただし「応相談」だけでは、読む側が比べる材料を失います。

代わりに載せる内容は、次のとおりです。

  • 見積もりを出すために聞く項目(目的、分量、納期、素材の有無など)
  • 問い合わせから見積もりまでの日数の目安
  • 見積もりの中身(作業内訳か、一式か)
  • 金額が決まるまでの流れ(打ち合わせの回数、修正の扱い)

単価を上げたのに古い料金が残っていると、依頼する側は載っている金額を前提に話を始めます。載せた内容には更新日を付けます。

6. 問い合わせの後、金額と条件はどこで確定するのか

金額と条件は、問い合わせのあとの、見積もりと発注の段階で確定します。個人サイトに載せた料金は、あくまで入り口の目安という位置づけで、契約の条件は別に書面などで確認します。

2024年11月1日に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法」では、フリーランスに業務を委託した事業者が、書面または電磁的方法で取引条件を明示することになりました(公正取引委員会の特設サイトによる)。山梨県の資料では「直ちに」明示すると説明されています。明示する事項は9つあり、給付の内容、報酬の額、支払期日などを含みます。電磁的方法には、メールやSNSのメッセージが含まれ、口頭だけでは足りません。

報酬の額が決まっていないときは、未定の理由と決定予定日を最初の明示に書き、決まった後に速やかに補充の明示をする、とされています(法第3条第1項。山梨県の資料による)。

この法律が義務を課すのは、仕事を発注する事業者の側です。フリーランスがサイトに料金を載せるかどうかを決める法律ではありません。ここで意味を持つのは、サイトに載せた金額と、発注の段階で明示される金額を突き合わせることです。食い違うときは、依頼元に確認します。個人に発注する側が事業者でない場合など、法律の対象になるかは取引の内容で変わります。具体的な判断は、フリーランス・トラブル110番(山梨県の資料に電話番号の掲載あり)などの公的な相談先で確認してください。

7. 料金の見直しを、個人サイトで続けるには

料金は、載せたあとの見直しが続く情報です。単価を上げたとき、サービスの範囲を変えたとき、代表例を入れ替えるときに、サイトの書き換えが必要になります。更新が止まると、載っている金額と実際の見積もりが離れていきます。

こうした更新の負担を減らす方法として、個人サイトの制作・保守を月額で任せる持ち方があります。料金の書き換えがどこまで保守に含まれるかは、相談のときに確認してください。Freelance Growthは、プランにより、個人サイトの制作・保守に加えて、SNS運用やGoogle検索広告の運用まで任せられます(広告の出稿費は月額とは別にかかります)。STARTERはサイトのみです。公式サイトの表記では、すべて税別で、初期サイト制作費は全プラン0円、最低契約期間は6ヶ月です。月額9,800円のSTARTERは個人サイト1ページの制作と基本保守で、公式サイトでは、実績・ポートフォリオ、提供サービス、料金、問い合わせフォームをまとめるサイトと説明されています。ページを増やす場合は1ページあたり月額2,000円(税別)のオプションです。案件の獲得や問い合わせ件数は保証していません(2026年10月26日時点の公式サイトの表記)。

ヒアリングでは得意分野や実績などをお聞きします。掲載する素材は、ご自身で用意していただきます(公式サイトの記載)。

よくある質問

料金を載せたら、値引きを求められませんか。

載せ方で変わります。条件を付けた代表例なら、「この条件ならこの金額」という前提が一緒に読まれます。値引きの要望を完全に防ぐ方法は、今回調べた範囲では確認できませんでした。値引きに応じる条件(本数、期間など)を先に決めると、受け答えの基準になります。

初心者で相場が分からないときは、載せないほうがよいですか。

載せない選択もあります。そのときは、見積もりに必要な情報と進め方を書きます。単価の根拠の持ち方は、別の記事「フリーランスの単価が上がらないとき」でも扱っています。

料金を載せたあとに単価を上げたら、古い案件にも適用されますか。

契約の内容で決まります。すでに合意した見積もりは、その条件で進めるのが通常です。サイトの料金を更新するときは、更新日も書き換えます。

まとめ

個人サイトの料金は、固定の金額、幅、代表例、条件だけの4つの形から、仕事の性質に合うものを選びます。「〜円から」と書くなら、含む作業、上がる条件、税の扱い、更新日を添えます。金額を載せないときも、見積もりに必要な情報と進め方は書いておきます。発注の段階で、報酬の額などの取引条件が書面や電磁的方法で明示されるので、サイトの金額と突き合わせます。更新を続けたいときは、個人サイトの制作・保守を月額で任せる方法もあります(7章)。

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